Blazing Flames of War

 Battle Front社のミニチュアウォーゲーム「Flames of War」、Warload Games社のミニチュアゲーム「Bolt Action」などを通じて戦史などについて勉強したことを紹介するブログです。戦争を賛美称揚するのではなく、人類の歴史の一部としての戦争を扱います。

【戦史】WWIIのアメリカ第2機甲師団について調べてみた

 第2次世界大戦の戦闘をテーマにした中隊規模のミニチュアゲーム「Flames of War」をプレイするにあたり、自分が使おうと思っているアメリカ軍について調べています。


■概要

 アメリカ第2機甲師団(2nd Armored)は1940年7月15日にジョージア州フォート・ベニング(Fort Benning)にて編制された。初代師団長はCharles L. Scott少将(Major General)。

 師団のニックネームは「Hell On Wheels」。第2機甲師団は1995年に解隊された。


■主な参加作戦

・トーチ作戦(Operation Torch)

 連合軍によるモロッコ・チュニジアへの上陸作戦であるトーチ作戦に参加。第2機甲師団は西方任務部隊の一部として1942年11月8日にモロッコ領カサブランカに上陸した。同任務部隊にはアメリカ第3歩兵師団、第9歩兵師団が含まれた。

 同作戦においてチュニジアを確保しようとした中央任務部隊(アメリカ第1機甲師団、第1歩兵師団)は、同地を防衛しているドイツ・イタリア軍とのカセリーヌ峠の戦い(Battle of the Kasserine Pass)で大損害を受け、その補充のために第2機甲師団の装備が送られた。


・シチリア島侵攻(Operation Husky)

 1943年7月10日、アメリカ第7軍の一部として、ハスキー作戦(Operation Husky)に参加。アメリカ第3歩兵師団と共に第2機甲師団のコンバットコマンドはシチリア島南西の港湾と飛行場のあるリカタ(Licata)の占領作戦を実施した。第2機甲師団残余は予備として留め置かれた。


・ノルマンディ上陸作戦(Operation Overload)

 1944年6月9日、エドワード・ブルックス少将の指揮下でノルマンディに上陸し、コブラ作戦(Operation Cobra)の右側面を担当した。その後アメリカ第3軍の一部としてフランスを横断し、9月8日にベルギーのアルベルト運河(Alberty Canal)に到達した。その後シッタード(Sittard)近郊にてドイツ国境を越え、9月18日にガイレンキルヒェン(Geilenkirchen)近郊にて防御態勢を取った。

 10月3日マリエンブルグ(Marienberg)からジークフリート・ライン(Siegfried Line)への攻撃を開始し、ウルム(Wurm)川を突渡河して11月16日にピュッフェンドルフ(Puffendorf )、11月28日にはバルメン(Barmen)を占領した。


・ラインの守り作戦(Rhine campaign)

 ドイツ軍によるアルデンヌ攻勢(ラインの守り作戦:Wacht am Rhein)時、Roerにいた。ドイツ第5装甲軍によるアメリカ軍戦線の突破に対応するためベルギー東部で戦い、ホッフェライズ(Houffalize)からウルト川(Ourthe River)の敵を排除した。

 3月27日ライン河(Rhine)を渡河し、4月20日にエルベ河(Elbe)に到達したところで進撃停止命令を受け取った。7月にドイツの首都ベルリンに入城した最初のアメリカ軍師団のひとつである。


 それぞれの戦いにおける詳細な戦闘については、もっと資料を調べて掘り下げていきたいと思っています。

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